こんにちは、たかはしみのるです。
今回はリペイントしない高値・安値を表示するインジケーターの作成方法について書いていきます。
という方はぜひ読んでみてください。
※今回の記事は概念の話ばかりになってしまいました。具体的なプログラミングは次回になります。ご了承ください。
「高値」「安値」とは何か
いろいろな考え方があると思いますが、私は「相場を形成する波の頂点」が「高値」「安値」だと捉えています。
左の図はチャートをイメージしており、それぞれの波の頂点を「高値」「安値」と捉えています。もう少し言うと、高値を付けた後、下落して「波」にならないと「高値」が決まらない、安値を付けた後、上昇しないと「安値」が決まらない、と考えています。
今回採用する「高値」「安値」の決め方
こちらについてもいろんな決め方があると思いますが、今回は「高値があると考えられる区間」の中で「最も高い値」を「高値」、「安値があると考えられる区間」の中で「最も安い値」を「安値」と決めます。
簡単に言うと、次のようなイメージです。
「波」になるようにフィルタをかける
通常のチャートは陽線と陰線が入り混じっていて、波が見えづらくなっています。
これはEURUSDの1時間足ローソク足チャートです。ギザギザして波が捉えにくい可能性があります。
これは先程のチャートをラインチャートに変えたものです。先程よりは波が認識しやすくなったと思います。ただ、まだ少し荒いですね。
先程のチャートの移動平均線を表示してみました。細かな値動きも吸収され、本来の波の形が分かり易くなりました。ただし、値動きが反映されるのにタイムラグがあるのが難しいです。これは移動平均の期間を長くすればするほど顕著になります。
今回はこの移動平均線を使って「高値」「安値」を判別していきます。
「高値」「安値」のある区間の決め方
「高値」を探す場合を考えてみます。「高値」は、当然ですが、前回の「安値」以降に出てくることになります。また、「高値」「安値」は数学で言うところの「極値」という概念に近いと捉えてることができますので、移動平均線の傾きが正から負に変わるあたりに「高値(安値)」がある、ということです。
つまり、前回の「安値」から移動平均線の傾きが正から負に変わるまでの範囲に「高値」がある、ということになります。
実際のチャートで見てみると、次のようになります。
高値がある範囲がわかれば、あとは高値を探すだけですね。
まとめ
今回の記事では、移動平均線を使って「高値(安値)」を見つける方法をご紹介しました。次の記事では具体的なプログラムを書いていきたいと思います。
2021年9月17日追記:続きはこちら↓
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