【検証】EURAUD 朝スキャ手法

検証

こんにちは、たかはしみのるです。

今回は最近再注目されている朝スキャ手法について検証してきます。

朝スキャは市場参加者が少ない時間帯にトレンドが発生しづらいという性質に着目した手法です。(アジア早朝時間帯の逆張り戦略)

今回はこちらの記事で紹介されているロジックを検証していきます。

通貨ペアと時間足

通貨ペア:EURAUD

時間足:5分足

エントリーロジック

23時~1時の間に以下の条件を満たしたら次の足の始値でエントリー

  • ロングエントリー:20期間ボリンジャーバンドの-2σを下抜けして足が確定
  • ショートエントリー:20期間ボリンジャーバンドの2σを上抜けして足が確定

※保有ポジションは1ポジションのみ。ポジション保有中はエントリー条件を満たしても追加エントリーは行わない

決済ロジック

なし。エントリー時にTP:10pips、SL:50pipsを設定する。

その他条件

  • テスト期間:2012年1月1日~2020年12月31日
  • スプレッド:10(1.0pips)
  • 全ティック
  • 初期資金:10,000USD
  • ロット:0.1Lot(固定)
  • MT4(Dukascopy社のヒストリカルデータ)およびMT5(Oanda社)で検証

検証結果

MT4での検証結果

項目検証結果
エントリー回数2,130回
プロフィットファクター1.39
ドローダウン635.09(4.53%)
期待利益1.86
リスクリワード(平均利益:平均損失)0.193
勝率87.79%

MT5での検証結果

項目検証結果
エントリー回数701回
プロフィットファクター1.21
ドローダウン241.06(2.34%)
期待利益1.28
リスクリワード(平均利益:平均損失)0.196
勝率86.02%

考察

MT4、MT5ともに利益が残った。

MT5版はエントリー時のスプレッド制限を2pipに設定しているため、エントリー回数がかなり少なくなっている。アジア時間の早朝時間帯はスプレッドが開きやすいため、MT4版のテストではスプレッド1pips(10ポイント)設定にしているが、現実的ではないと考えられるため、MT5版の試験結果の方が現実的と考えられる。

2012年~2020年のヒストリカルデータで通貨ペア別の時間帯別ボラティリティを調査しての左の図。

今回はEURAUDについて検証しているが、他の通貨ペアでもロンドンフィックス後はボラティリティが低下しているため、本手法を他通貨ペアに適用して検証しても面白い結果が得られる可能性がある。

まとめ

アジア早朝時間帯のボリンジャーバンド±2σ反発狙いの手法について、EURAUDで検証を行った結果、一定の優位性があると考えられます。

アジア早朝時間帯にボラティリティが下がることは、市場参加人数の観点から今後も続くと考えられるため、機会があれば他通貨ペアへの適用、23時~1時以外の時間帯への適用、他のオシレーターでの検証などもやってみたいと思います。

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