8/9相場分析(2021年)

相場分析

金曜日は米国の重要指標の結果がよく、米ドルが一気に変われる流れとなりました。週明けは、日本が祝日のため、欧州までは大きな値動きはないかもしれません。実際のチャートを見ていきましょう。

ドルインデックス(DXY)

米国の指標発表を受けて米ドルが大きく買われました。調整局面のトレンドライン(水色)を上抜けた後で好調な指標が発表されたため、米ドル買いが起きやすかったのかもしれません。92.8付近には過去に何度もレジスタンスとして機能した水平線があり、金曜日の上昇もここで一旦止まったため、このまま上昇するのか、一旦押し目をつけるのか注目です。

EURUSD

日足は下向きです。金曜日は米ドル買いで大きな陰線となりました。強い勢いで下落していますので、基本的には1.17の安値を試す展開になる可能性が高いと考えています。ただし、1.176に意識されていそうなサポートがありそうですので、一旦は戻り目をつける可能性がありそうです。

4時間足、1時間足はともに下向きです。1時間足が下向きに転換してからは戻り目もないまま、大きく下げました。日足レベルのサポートがありそうですので、戻り売りを狙うのがいいと思います。4時間足中間線か日足中間線まで戻れば売りで入りたいです。

15分足も下向きです。金曜日の欧州時間からかなり強く下落しています。15分足の中間線が追い付いてきましたが、週明けは日本市場が休場ということのあり、しばらくは小幅な値動きになりそうです。1時間足中間線も追いついてきそうなので、できるなら15分足の移動平均帯上限と4時間足中間線が重なる1.183あたりまでの戻りを待ちたいと思います。

個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.83まで急上昇しています。直近だと6月に0.848まで偏った後、反転して下落した経緯がありますので、米ドル買いが落ち着いたころに調整が入る可能性は考慮しておくべきだと思います。

日足:下、4時間足:下、1時間足:下、15分足:下

USDJPY

日足は上向きです。金曜日の米ドル買いで大きめの陽線となりました。これで3日連続の陽線となりました。中間線よりも上で推移しているため、上目線で大丈夫だと思います。

4時間足は下向き、1時間足は上向きです。現在は4時間足移動平均帯上限を上抜けした後、少し戻されている状況で、4時間足が上向きに転換するかどうかの瀬戸際です。日足は上向きで、日足中間線よりも上で推移しているため、基本は買いで入りたいですが、4時間足移動平均帯上限での売り圧力の影響で押し目をつける可能性があるため、押し目待ちの方が安全だと思います。

15分足は上向きです。1時間足中間線のある110.0付近、日足中間線と4時間足中間線がある109.75~109.85付近、15分足移動平均帯下限がある109.7付近で買い下がって行きたいと思っています。

個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.21まで下がっています。過去3か月の推移をみると、ロングポジション比率が0.16まで下がると、ポジション比率が急上昇するという傾向があり、ロングポジションの増加(=USDJPYの調整下落)は注意しておいた方がいいでしょう。

日足:上、4時間足:下、1時間足:上、15分足:上

GBPUSD

日足は上向きです。金曜日は米ドル買いの影響で陰線となり、中間線を下抜けしたようです。ポンド高、ドル高ですので、あまり方向感が出ない雰囲気です。無理にこの通貨ペアをトレードしなくてもいいかなとは思います。

4時間足は上向き、1時間足は下向きとチグハグな状況です。米ドル買いの影響で、日足の中間線と1時間足移動平均帯下限が重なる1.388を下抜けしています。チャート的には波打ちながら下げそうな雰囲気ですが、はっきりしない値動きになる可能性が高そうだと考えています。

15分足は下向きです。大きく下落した後、じりじりと上昇しましたが、15分足中間線で止められているように見えます。戻りがあれば売ってもいいかなと思いますが、無理に狙わなくてもいいかなと思っています。

個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.34まで回復しています。波打ちながらも上昇している傾向に見えますので、GBPUSDは下落傾向になる可能性がありそうです。

日足:上、4時間足:上、1時間足:下、15分足:下

AUDUSD

日足は下向きです。中間線付近までじりじりと上昇していましたが、金曜日に大きな陰線をつけて下落しました。ただ、安値を更新したわけではないため、まだ上昇する可能性はありそうです。

4時間足、1時間足共に下向きです。米ドル買いで1時間足移動平均帯下限を下抜けしています。戻り目はあるかもしれませんが、基本は下げていくと考えています。ただし、前回安値を下抜けしていないため、0.733をブレイクするかは不透明だと思っています。

15分足も下向きです。大きく下落した後、もみ合っているようですので、少し戻りがありそうな雰囲気です。0.737あたりまで戻ったら、0.733ぐらいまでの売りを狙っても面白いと思います。

個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.62まで上昇しています。まだまだ上昇余地はありそうですので、基本的にはAUDUSDはまだ下落が続く可能性がありそうです。

日足:下、4時間足:下、1時間足:下、15分足:下

通貨強弱

1時間足の強弱は

USD > GBP > AUD > JPY > EUR

と見ています。そのほかの時間帯は次の図の通りです。

まとめ

通貨強弱の観点からEURUSDのショートがいいと思います。現状はポジション比率がかなりロングに偏っており、少し調整が入りそうな雰囲気ですので調整後の戻り売りを狙うのがいいかなと思います。

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