昨晩の米国経済指標は予想とあまりずれていないにもかかわらず、米ドルが売られる展開となりました。それまで一方的に米ドルが買われていたので、利確のきっかけになったのかもしれません。それでは実際のチャートを見ていきましょう。
ドルインデックス(DXY)
昨晩の米国経済指標で大きく下げました。前回高値の93.2で反落した形です。指標自体は予想とほぼ変わらない数字でしたが、これをきっかけに一気に買われた米ドルの利確の動きがあったのかもしれません。ただし、中間線で支えられたようにも見えますので、まだ上目線でいいと思います。
EURUSD
日足は下向きです。昨日は米ドル売りで陽線となりました。直近安値で反発したような恰好になっています。中間線よりは下で推移しており、基本は下目線ですが、もう少し上昇する可能性もありそうです。
4時間足、1時間足はともに下向きです。昨晩の米国経済指標で短期的な米ドル売りがありましたが、4時間足中間線を超えておらず、まだ下目線でいいと思います。
15分足は上向きです。昨晩の上昇で15分足移動平均帯を上抜けし、上向きに転じています。昨晩の上昇の最高値である1.175付近に4時間足中間線があるため、この辺りでの売り圧力は強そうです。
個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.75付近まで下落しています。昨晩の米国指標でロングポジションが少し減って、上昇余地が出てきたように見えます。EURUSDがすぐに下降トレンドに復帰するかはわかりませんが、下げる余地は出てきた状況です。
日足:下、4時間足:下、1時間足:下、15分足:上
USDJPY
日足は上向きです。昨日は米ドル売りの影響で小さめの陰線となりました。中間線よりは上で推移しているため、基本は上目線のままでいいと考えています。
4時間足、1時間足はともに上向きです。昨晩の急落の後も4時間足中間線よりも上で推移しており、強い状況は継続していると考えています。基本は押し目買いを狙いたいですが、昨晩の急落が落ち着いたかどうかは欧州時間の様子を見てから判断したいところです。
15分足は下向きです。昨晩の急落によって15分足は下向きに転じていますが、その後は横ばいで推移しています。4時間足中間線で支えられているようにも見えますが、もう少し様子を見たいところです。
個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.21あたりまで上昇しています。まだポジションが偏っている状況ではありますが、ロングポジションが下がる余地はでてきましたので、USDJPYが上昇する余地はありそうです。ただし、これで調整が終わったかどうかは不透明な状況ですので、きっかけがあれば昨日以上の急落がある可能性はありそうです。
日足:上、4時間足:上、1時間足:上、15分足:下
GBPUSD
日足は上向きです。昨日は米ドル売りの影響で陽線となりましたが、中間線で上値を押さえられているようにも見えます。まだ方向感が出ていないように見えます。
4時間足は上向き、1時間足は下向きとチグハグな状況です。トレンドラインは上抜けしましたが、上昇トレンドが始まったという雰囲気もありません。しばらくは様子見がいいかもしれません。
15分足は上向きですが、昨晩の急上昇後はもみ合っています。また4時間足移動平均帯がほぼ横向きになっており、方向感が出てからトレードしても遅くないと思います。
個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.32まで下がりました。ポジション比率は上下どちらにも動ける状況です。EURUSDやUSDJPYのポジション状況を見ると米ドル買いに偏ったポジションが少し解消されたので、再び米ドル買いが始まる可能性は高そうです。
日足:上、4時間足:上、1時間足:下、15分足:上
AUDUSD
日足は下向きです。昨晩は米ドル売りをきっかけに上昇し、中間線付近まで近づいてきましたが、中間線に届かず失速しているように見えます。下が優勢だとは思いますが、直近はあまり方向感が出ていないようにも見えます。
4時間足、1時間足ともに下向きですが、日足の中間線あたりまで上昇する可能性はありそうに見えますので、注意が必要だと思います。
15分足は上向きです。昨晩の急上昇を受けて、15分足の移動平均帯は広がっている状態ですが、直近の値動きとしてはやや下がってきているのかなと思います。上位足が下向きですので、入るなら売りの方が良さそうですが、もう少し様子を見たいところです。
個人投資家のポジション推移をみると、ロングポジション比率は0.47付近で推移しています。ポジション比率はほぼ真ん中ですので、どちらにも動ける状況だと思います。
日足:下、4時間足:下、1時間足:下、15分足:上
通貨強弱
1時間足の強弱は
USD > AUD > GBP > JPY > EUR
と見ています。そのほかの時間帯は次の図の通りです。
まとめ
米ドルが再び買われるのか、もう少し調整が入るのか、様子を見たいところです。強いて言えば、EURUSDの戻り売りがいいかなと思いますが、もう少しポジション比率の偏りが解消されたほうが入りやすいと思っています。
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